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第二章

ネオンの樹海
~NEON SWARM~

東北軍が足を踏み入れたのは、眠らない街・東京。
だが、そこで待っていたのは「敵意」ではなく「過労」と「カオス」だった。

「進捗……どう……?」

丸の内のオフィス街で、目の下に深いクマを作った『終電間際の社畜花子』が、エナジードリンク片手に這い寄ってくる。
その横では、埼玉の『聖地巡礼の花子』が、なまはげ花子の写真を激写していた。

「えっ、ナマハゲさんですか!? レアすぎ! アクスタと一緒に撮っていいですか!?」
「ぬぐぅ……(痛バッグが重そうだ……)」

茨城の『納豆花子』が粘着質な糸で絡みつき、
群馬の『赤城おろしの達磨花子』が暴風と共に焼きまんじゅうを要求し、
千葉の『落花生花子』は無言で殻付きピーナッツを投げつけてくる。

あまりの自由さに、北海道の『試される大地花子』ですら言葉を失った。
だが、その喧騒は一瞬で静まり返る。

『――遠路はるばる、よく来たねぇ』

空間が歪み、夕暮れ時の「旧校舎」がビル街に出現する。
そこに座していたのは、狐面をつけた和装の少女。
花子さんの原型にして頂点、『旧校舎の三番目のカミサマ』だ。

「ここがサミット会場だよ。さあ、次は誰が来る?」

関東の異形たち(NEON SWARM)が、ニヤリと笑った。

西の方角から、金色の輝きと、けたたましいエンジン音が近づいてくる。